2016年6月27日月曜日

真田丸で読む「世界の政治経済」 ~英国のEU離脱は、まるで真田丸の世界~

 イギリスが、EUから離脱することを決めた、と大騒ぎになっていますが、eineはそれほど世界史が得意ではないので、「世界の重大事件」なのに、意外とポカンと口をあけてTVのニュースを見ています。


 とりあえず、「EUからイギリスが抜けたいらしい」はわかりますが、でも「スコットランドは離脱に反対」だというので、まるで


 賛成の反対なのだ~。バカボンパパ。


みたいになってます(^^;




 あ、そういえば世界史で、イギリスという国は実は無くて、なんか3つか4つくらいの国が合体している「連合王国」だって聞いたな、と思い出したのですが、そういうことを思い出して見ると、




 こ、これって真田丸じゃん(はあと)



ということがわかりました(笑)





 というわけで、「歴史まにあ」ブログとしては、英国のEU離脱を「真田丸」で読み解いてみたいと思います。






【1】 グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国は、つまり信濃小県地方。


 イギリス、といえばひとつの国のようですが、実は4つの国から出来ていて、「イングランド」「ウェールズ」「スコットランド」「北アイルランド」のそれぞれの旧領主が合体して国を作っているそうです。


 真田丸前半では、草刈パパはまだ「信濃小県地方の小領主の一人」でした。



 なので、真田パパ・ 出浦さま、室賀さまなど、豪族が何人かいたわけです。

 厳密には、矢沢のおじさんとか、きりちゃんのお父さんの高梨さんとかも、小領主です。



 それらが、最終的に「真田氏」を中心にまとまっていったのが真田丸の世界。

 一方、「エリザベス女王」を中心にまとまっていったのがイギリス、とすればわかりやすいですね!





 【2】 EUは、「秀吉に恭順して」統一された天下のこと。


  真田パパもずーっと渋っていた「信長や秀吉に従う」こと。でも、「戦無き世」を求めて、また大きな力に引きずられる形で、最終的には上洛して秀吉に従います。


 「滅ぼされない」ということはつまり、「メリットがあるから秀吉に従った」わけで、EUのみなさんも経済的なメリットを信じて合体したということですね。


 でも!


 その分、「本来の領主としては主権を発揮できない(秀吉の言うことを聞かなくてはならない)」わけで、これはEU諸国も、大名たちもおんなじです。


 だとすれば、北条氏のように


 「やっぱり自分たちは独立して物事を決めたい!」


と思う一団が現れても、おかしくはありません。それは経済的なメリットとは別の問題なのです。


(北条氏も、秀吉が優勢なのにあえて逆らっちゃいましたので。感情的な部分だったのか、それとも目算があったのかはわかりませんが)





  【3】 現代は移民問題。戦国~江戸時代は「転封」問題があった。


 現代のEUの問題は、人の移動の垣根がなくなって、豊かな地方に貧しい地方の人たちが移動することでちょっとややこしいことになっています。


 戦国時代の大名たちは、それとはちょっと違いますが「転封」があり、天下統一のせいで転勤させられることがありました。


 たとえば家康。真田丸ではさっそく「静岡」地方から「東京」へ移動させられています。一昨年の軍師官兵衛では、黒田家は姫路から九州へと移動させられました。


 現代のEUの人々は、「それぞれの領土にそれぞれの人がいてくれたら、自分たちに損益がかぶってくることはないのに」と思っています。

 戦国時代の大名は「それぞれの自分たちの領地を安堵してほしい!」と思っています。


 話は違うようで、実は関係あるんですね。






 さて、EU離脱を選んだ英国の人たちは、これからしばらく「篭城戦」ということになるのでしょうか?!


 真田丸では、せっかく統一された天下が、再び乱世へと逆戻りします。


 ヨーロッパも、そうなるのか?!!!


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